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第三十一回 深刻で固い男だと敬遠されて誰もフェラチオしてくれなくなったって俺は構わない
そのバンドの事は好きなのに、そのバンドの客層がいただけない。グルーピーどもの「色」が、俯に落ちない。と言うより、腹が立って仕方無い。あのチームワークみたいなのが気持悪い。冗談ぬきで吐気がする。そんな経験・ケース、無いですか?ありますよね(例えば、ナゴムのファンの中にも、「ナゴムギャル」みたいな連中の事が目障りで忌々しく思ってた人は、確実に居た筈なんです)?
そのバンド自体は好きなんですよ。凄ーく好きなんですよ。楽曲もメンバーの人格もその考えもその趣味のセンスも。しかし!そのライブに行くと、そこに集まって来るのは、ほ〜ら出た出た「マッチョ主義ひけらかし」のパーティキッズ達。誇張で無く本当に「判で押した様」に、皆同じ似た様な格好して必死に必死に不良ぶる。けれど全く無難な為に、つまり全く無個性な為に、そこで露呈する「反・不良」っぷり。似非である。神頼みの「似非不良」である。只それだけの「大きな子供」である。健全良い子で簡単な、仲間意識のヨダレを垂らし、単純同士で肩など組んで、せえので皆で揃いの拳。号令服従ヘドバンモッシュ。武骨なその踊りは、自分で考えない(自分で作らない)「流行の言いなり」に過ぎぬ、ブザマなブザマな行列行進。掛け声までが隣と同じ(反米反核を自称してんのに、思いっきり英語で「Yeah〜!」)。ミクシーちゃんねる友達探し。インスタントな横の繋がり。ハコで声掛け、見付けてオフ会。・・・・お前ら、目の前で演ってるバンドの一体何処が好きなんよ?パンク精神のカケラも無いお前らを、今まさに舞台から見下ろしてるそのバンドは、紛れも無くお前らとは真逆なんだがな。「その他大勢」からの脱却・独立を模索する、パンクバンドなんよ?ファッションから入るお前らにゃ悪いけどな、核を持ったパンクバンドってのはな、ファッション先行じゃねえんだよ。程度の低いガキだけが騒げる様な、「曲が速くてイカス」じゃねえんだよ。「音がゴリゴリでイカス」じゃねえんだよ。そこだけか?パンクロックは。そういうのだけかよ?お前が好きなのは。日本人がそこで終わりか?終わりなんだな?ああそうかよゴミめ。蛆蟲め。見下してやる。何人もの後輩がお前のそのルックスを見て「気合いバリバリっすね」などとオベッカ使っていようが、俺だけはお前を見下してやる。何故見下すか?何故見下せるか?(これはハッキリ言える事なので言うが)お前が俺より完全に格下の人間だからだ。ザクとは違うのだよ、ザクとは。見下してやる。小馬鹿にしてやる。お前らは全員、その「お揃いで安心楽チン」な己の人間性を恥じろ!何度でも言ってやる。気付け!自覚して萎縮しろ!外見の真逆を行く己の薄甘さ(チャラさ)を、どいつもこいつも頼むから早く自覚してくれ。お前の事だぞ?お前らの事だからな?本質を見極められない量産型グルーピーどもめ。ワルそうな歩き方やワルそうな喋り方、そして地元伝統の「元ヤン態度」を研究して練習してる暇があるんなら・・と言うか、そんなみっともない猿真似ばっか毎日してるって事は、鏡をしょっちゅう見てる筈だよな?じゃあ訊くが、その鏡には何が写ってるよ?言い逃れの出来ぬ程の、お猿なお前の姿が、そこに居る筈だ。嘘臭いお前。偉そうなだけで中身はコピーロボットのお前。格好だけのお前。思慮浅く、聴く音楽の幅も捉え方も浅いお前。友達いっぱい増やしてサークル作りたいだけのお前。お前は昔っからずっとそう。本当はハミ出したくなんかねえんだろうよ。そんなんで何がろくでなしだ。何が「ろくでなしの憂鬱」だ。ヤンキーだった学生時代から、律儀な先輩後輩の「団体行動」の連続で安心してたお前。結局の所、そういうのが一番寂しくなくて楽しいと思う、クッダラナイお前。そのサークルの中で、集団陶酔の中で、死ぬまでぬくぬくしてたいだけのお前。そんなもんを望みながら、只ひたすらなるその「モテたさ」ゆえに、わざと汚い格好してデカイ態度とってる、お前は何処でもフェイク三昧。それの何処がろくでなしだ?それの何処がワーストだ?そんな連中の、一体何処が硬派なんよ?完全に軟派やろ。それっぽい髪型でそれっぽい服着てるだけで、ハードコアパンクスってか?笑わせやがる。俺は、NANAみたいな漫画を真面目な顔で愛読しながらドクロプリントやチェック柄やチェーンだチャックだ指輪だピアスだゴスロリブランドだので外身をせっせとロンドン風に固めてるガキどもだけで無く、年季の入った鋲ジャン着て体中に墨入れて派手に頭刈り込んで脱色させてる武骨な大人達の中にだって、ファッションパンクってのは沢山居ると思う(この見解には可也の特別な自信がある)。と言うか、ハッキリ言ってコレ、別にパンクの客に限った話じゃないですよ。ガレージのライブ・ドゥームのライブ・メタルのライブ・今でも現役の大物パンクスの弾き語りメインのライブ・・その何処にだって必ず、連中はたむろしている。サークルのりで。チームのりで。オフ会のりで。田舎の「オシャレと思われてえ」高校生のりで。わざわざクソ暑い中、わざわざクソみたいな猿だけが詰まった満員電車気分を味わいに、大型野外フェスに高い金出してペットボトルなんぞ振り回しに行ってる、「皆揃ってお祭り最高!」人種・・・・あいつらと大差無いんよ?お前ら。同じ服装・同じノリ・同じ振りに同じキラキラ笑顔。さっき会ったばっかなのに友達みたいに肩組んで、ビールのグラス片手に一斉に足並みなんぞ揃えちゃう、量産型モビルスーツの徒党根性。コール&レスポンスが嬉しくて仕方無い「人間賛美」「人情重視」。「一つになりたい」的依存。どれもパンクとはかけ離れていないだろうか?個人個人で愉しめないの?独自の動きで盛り上がれないの?群れが最高か?群れりゃ正解か?前に習えが正解か?真似が結論か?酒や薬が結論か?おおいやだ。ああさむい。
だから派閥に入りたくないんだよ。いわゆる「なんとかシーン」「なんとか世代」、団体への所属、本当に気持悪い。大体、チームも族も「家族への甘え(人恋しくてしょうがない・一人遊びが出来ない・人が周りに大勢居てくれないと面白くない)」じゃないか。そんなもんに組み入れられたらイカンのです。ましてや「共同ジャンルの寄り合い」なんか、絶対嫌ですよ俺は。ジャンルの垣根なんてもんは、(あらゆる点から)超えるべきだ。何かしらを何種類も混在させ、一ジャンルからは明らかにハミ出るべきだ。それが本質的な「パンクロック」である。イヤミなレコードコレクターが、「先輩の内の誰かさん」になりきる事を狙って、同じ機材で同じ曲を焼き直す・・・・これぞまさしくモノマネ王座決定戦。こだわる点は「懐古な雰囲気」、これ一点のみ(歌詞も言葉も借り物でOK)。そこで必要なのは、それっぽい曲を演れる「技術」と、それっぽい音が出せる「機材」。そんなもん両方とも無くたって、ボケ大衆への反逆と独立の気構え(←この精神こそが「パンク」なんだからな)さえあれば、パンクバンドとして鋭利な楽曲・唄は披露出来る。その時そこに集まるお客さんも皆、各々が一人で愉しめる思慮深い人達だったら、良いのになあ。
理想論かも知れないが、快楽主義とは大違いな筈だ。だって俺はまず、現実逃避をしていない。なあなあの価値相対で大人ぶったりは決してしない。現実を直視し、力緩める事無く憎んで恨んで、こうして歯を立てる事をやめない。敵を、絶対に認めない。あの徒党を、絶対に許さない。真面目に、憎んで居る。一生懸命、やって居る。損ばかりだが、俺はこれをやめない。覚悟はとうに出来てた筈だ。これで、いいんですよ。
今週のおかず五品: すきになれない/琴桃川凛メイキング ラブ NAZI PUNKS FUCK OFF/DEAD KENNEDYS ANARCHY FOR SALE/DEAD KENNEDYS NO ONE WANTS AN ALIEN/WIPERS よいしょ よいしょ/三上寛 ↑ページのトップに戻る↑ |