第四十七回 あんたもかよ

前にも散々話した通り、
人に迷惑ばかりかける「酔っ払い(酒癖の悪い、無駄に年だけくったオコサマ)」が嫌いです。
そんな「酔っ払い」を達観者ぶってヘラヘラ容認する、お人良しのヒューマニストも大嫌いです。
ひどいものはひどいと、駄目なもんは駄目だと、年齢性別間柄の一切を越えて、そいつに教え込まなきゃいかんのだ。きっと覚えちゃいないんだろうが、その場で蔑視&苦言の一つや二つ呈して、冷ややかな雰囲気作って悟らせるなり(遠ざかる意識を追いかけて無理にでもすり込む位の勢いで二度三度は)学習させるなりしないと、あんたらの「愛すべき酔っ払い」は一生、そういう自分にあぐらをかき続けるだろう。そういう環境に依存し続けるだろう。
「酔っ払ってるからしょうがない」で済む雰囲気,「こういう人だから」「これがこいつだから」で許容される雰囲気,その「なあなあ」に気付いてすがって自省せず、何度でも繰り返す甘えん坊のヒステリー。運が良かったな。幸せ者だ。不釣り合いな温みに囲まれて、幸せ者だ。
だが、俺は許せない。そいつが誰であろうと俺は、学習の無い人間なんか愛せない。一緒に遊びたくない。些細な力でも貸したくない。学習の無い人間どもがファミリー面して集まって、アットホームに現実逃避する「何も産み出さないサロン」に、我々は絶対に腰を下ろしたくない。そんな雰囲気を、空間を、受け入れてたまるか。それが真の「高円寺らしさ」であろうが「中央線バンドマン精神」だろうが、我々中学生棺桶は拒絶する。テキトーな酔っ払いの物差しで計られてたまるかってんだ。そんなシーンにも、馴染みたくない。結局、馴染めない。やっぱり何処にも、馴染めない。今在る全ての「仲良く成り立ってる徒党」に、我々はどうしても混ぜてもらえない。「馬鹿ども相手のボランティア」では無いのだ。そういうものに決して混ざれない、嫌われて然るべきバンドだ。
音の問題では無いし、見てくれも大して関係は無いだろう。百パー、この「アティチュード」のせいである。姿勢と態度と思想と自衛と攻撃・・・・この内側にあるもの全てを、喋り過ぎるからである。こういう事を、そこかしこで熱弁するからだ。だからこうなるのだ。つまり、オシャベリが悪いのだろう。俺のオシャベリで、俺のバンドはこの有り様だ。
しかし、やめるつもりは無いのである。ゆるやかな軌道修正で誤魔化すつもりも無い。だってこういうオシャベリを、誰もやらないじゃないか。こういう事を思ってる人(こうゆう敵意が胸の中で煮えてる人)は、きっと沢山居る筈なのに、誰もそれを公言しようとしない。怒正論を武器に勇み立つバンドが、(俺の友達の中には覚悟のあるアジテイターパンクスが、現実としてちゃんと何人か居ますが)なかなか居ないと思わないか?どうですか?お客さん。甘いのはどっちだ?ぬるいのはどっちだ?皆、コソコソじゃないか。皆、保身に終止しているじゃないか。処世の術でセコセコみみっちい計算を、しくさってるじゃないか。
しかし!しかしだ。言いたい事を言わずして、文句を引っ込めてあざとく巧みな世渡りなどして、何がロックバンドだろうか?「正気」の吐き出し作業を遠慮して妥協して、オトナな立ち振る舞いで嘘のファミリーを増やして、何がパンクだろうか?
逃げるな。説明責任を果たせ。ふざけるな。半端にふざけるな。真面目にふざけてみろ。俺はやる。やってるつもりだ。そして無駄に年を見送ってはいない。決して満足せずに、日々、「もっともっと」と思考錯誤・切磋琢磨している(年々、固まって行ってると自負してます)。酒呑んで仲間とワイワイやればどうにかなる様な「闇」じゃねえんだ。そんな簡単な、安い問題提起じゃねえんだ。本気の恨みを本気で晴らす為に、ひたすら本気なんですよ。何年経っても続けてるだけ続けてもいつまでも同じダラダラの、「進歩の無い内輪サービスバンド」とは違う筈だ。現に我々を支持してくれる数少ない人達は皆、我々のこの「ブレの無い反逆性」を何より評価してくれている様だ。光栄である。何より嬉しい。有り難い。アリガトウ。
しかしながら、損ばかりである。殆んどは偏屈扱いされ堅物扱いされ駄目人間扱いされ、眉をひそめられ、喧嘩別れもある。そんな現実である。こんな現実である。
メジャー嗜好からもアングラ嗜好からも、芸術志向からもお祭り志向からも、あらゆる「対立する派閥」のそのどちらからも、このバンドはうっすらと目の敵にされ、ガキと年寄りの両方のけむた顔で、ジワジワ敬遠されている。被害者面をするまでも無く、誇張して大袈裟に騒ぐまでも無く、これが現実である。

そんな訳で先日、「酔っ払い」の徒党(我々はアレを「徒党」と判断しました)と一悶着あり、また一つライブ出来る場所が減りました。
ざまあみろ、俺。
ざまあみろ、中学生棺桶。
けれど懲りない、中学生棺桶。
「支離滅裂」には世話になりませんよーだ。

今週のおかず五品:
THE SLEEPER/TROUBLE
SACRIFICE/BLACK WIDOW
薔薇が眠れるまで/篠原涼子(東京パフォーマンスドール)
羽根物人生/人間椅子
うしろゆびさされ組/うしろゆびさされ組

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