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第五十一回 夜、同性贔屓者(ども)の夜
「痛感」とは、こういう思いを言うのだろう。 つい先日、女だらけの盛り場に身を置いてみて、あらためて、男側のかっこよさが身に染みました。ヒシヒシと感じました。場内にカワイコちゃんらがワンサカ居る中、逆に幾人かの男の魅力の方が、自分には伝わってきました。自分はやっぱり、男の方が好きみたいです(掘った掘られたの経験は一切無いし、その願望も無い)。なーんて。比較的どうしても、男の方に興味が湧き、結局また男に惚れ、何度でも惚れ直してしまう。かっこいいのも、可哀想なのも、苦労が絶えないのも、不当に笑われるのも、正当に笑わせる(事が出来る)のも、決して開き直れないのも、いちいち難しいのも、即ち面白いのも、いつだって男だ。 真実?いいや、コレは現実。残念だけど、コレが現実。 (※くどい様だが、強いのはいつだって女。即ち常に、女は男の上に在る。だから、かなわない)(※我が魅力的な友人の為だけにもう一つ断っておくが、両性ともに例外も勿論ある)
人間への所有欲が稀薄な自分は、いわゆる恋人同士が嫉妬というものをメラメラ燃やす事が基本的に理解出来無いのですが、個人的に「女の子になりたかった」ってのもある為(当コラム第四十四回参照)、唯一ヤキモチを妬く・妬いているとしたら、それは世の女らしく生きている女「全員」に対して、と、いう事になる。(※「女らしさ」については、読者各自ああだこうだ自身相手に議論して、良い面.悪い面全部ちゃんと込み込みで、定義して下さい) と言うか自分は、単純にカワイコちゃんが「うらやましい」のである。それだけだ。 自分が持ってない声・持ってない体・持ってない顔(表情)・持てない媚態・・・・を当たり前の様に持ち、使い、それら一つ一つと対極にあるものだけを持つ自分には(改造手術するか生まれ変わるかでもしない限り)絶対に出来ない事をやりまくっている、試しまくっている、そういう多くの女性が、うらやましくてならないのだ。憧れ?憧れでしょうか。「ないものねだり」そんなもんだ。なりたくても、なれない。なれなかった。
つくづく思う。 あえて嫌味ったらしく一点挙げるならば、カワイコちゃんはとても「便利」だ。楽だとは言えない。思ってない。つらい事も苦しい事も、そりゃあるだろう。しかし男よりは、間違い無く便利だろう。「生きてゆくのにとても便利」だ。 それについて調子に乗るのは、乗らせるのは、百パー「駄目駄目な男」側の責任だし、しょうがないと言うか乗って当然、乗るべきだとも思う。 例えば(非常に解り易くも「悪い例え」だが)、不思議娘ポーズで飾り固めた、何の才能も無いロリータ女子ゴシック女子「自称詩人」「パンク少女気取り」でも、その若いフリフリ甘酸っぱ柔らか肉に触れたさの「下心アリアリ鼻の下ノビノビデレデレ中年」にチヤホヤ誇大解釈・過大評価してもらえれば、その大袈裟なプロモーションのおかげで、名も知れ金も入る。便利だ。良かったねー。(※ここから先は憎憎しげな声をひり出す感じで読んで下さい)男が弱くて良かったねー。「萌え」って言葉が流行ってて良かったねー。「ヤリたいだけ」をひた隠しにするムッツリスケベの財布にお金が余ってて、良かったねぇ。キャバクラ感覚の「駄目なお客さん」が集まってくれて、良かったねぇ。何よりあなた自身が、教科書通りに自虐ナルシズムバンドを愛聴しながら、それでも(そのアングラ志向に反比例して)立派に「中年の食欲をそそるルックス」に育って、一般的なカワイコちゃんで、本ッ当に良かったねぇ。何の才能も、本当は無いのにね。
何処のサブカル著名人にもおだてられる事無く、持ち上げられる事無く(ソレが無いのだからソレを利用して自慢げにほくそ笑む事も一切無く)、小馬鹿にされながら這いつくばってくすぶり続けている、何の才能も無い自分は、色んな点から、カワイコちゃん達を妬んでいます。女の子を妬んでいます。女の子みたいな夢や思考にチマチマ支配されながらも、現実としてムサくてキモくて下品でみすぼらしく小汚い、「男」として。ずっと。ずーっと。 (そういうのが流行ってんだかハイセンスだと思ってんだかミステリアスぶったアピールだか何だか知らないが)男の前でこれ見よがしにすぐ女同士ペタペタペタペタくっつきながら口を開けば示し合わせたかの様にお決まりの台詞「ワタシ、女の子が好きなんですよぉ」を吐く「百合萌え乙女ぶりっ子」連中(実際は異性の恋人をチャッカリシッカリ所持してaikoやドリカムの詞みたいな恋愛で胸キュンを繰り返している。陰でフツーにチンポでよがり、同性ではなく異性の力に頼って絶頂に達する。←コレはちっとも悪い事じゃないが、コレを隠して「マイノリティ乙女」ぶったカモフラージュするのは、本当に薄ら寒くて小ずるくて気持悪い!多過ぎるぞこういうの!ベタ過ぎるぞ!)からも、当然、嫌悪・侮蔑の視線を向けられながら。
今週のおかず五品: おまつり(73年のライブテイク)/四人囃子 第十三号雑居房/第十三号雑居房 露見露悪/平田順一 NOTHING
NOTHING/PUNKUBOI 今はどのあたり/渡辺真知子
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