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第六十五回 思い出したらきりがない、ってか
相変わらず、昔のアニメや昔の特撮(東映の)ばかり観ている。懐かしくなる。切なくなる。多分、「懐かしい=切ない」なのだろう。だってそれらは、二度と戻らない(帰って来ない)のだから。二度と会えない、当時だけの空気が、モニターから目の前を軽くかすめる程度でも、俺はこうも易々と、切なくなってしまう。
「あの日にかえりたい」「あの頃に戻りたい」とは思うが、それは単純に「戻ってみたい」程度に過ぎない。面白半分の思いである。切実ではない。決して「もう一度やり直したい!」ではない。たとえ「あの頃」に戻って(一体「どの頃」だろうか?二十歳過ぎてやっと初めてのバンド結成でどこをどうしたらいいか全く分からずにスタジオでひたすら楽器の安否も気にせず何度も何度も床に倒れ込んでゲラゲラ笑って遊んでた頃か?それとも、小田急線沿いのさびれた遊園地で立ち乗りコースターを怯えながら運転し続ける毎日の中で、出っ歯でエラが張っててモッズヘアだが青黒い肌のトカゲ面ゆえ微妙にジムモリソン風のドアーズ大好き青年と一緒にギャグレベルは異常に高いがスケールは小さい俗悪な事を散々やって、嫌われ続けてた頃か?それとも、不登校の末に学校を留年してより一層息苦しくなった毎日の中で、クラスメイトである「校内一のアニメ声を持つ女生徒会長」に後ろの席からセクハラを試み続けた結果、意外にも向こうもまんざらでもなくなってきた様子で10分カセットテープ両面にムッツリスケベな内容のポエムめいた告白を録音してよこして来たのを、 鈍感なフリして受け取って聴いてニヤニヤしてた頃か?はたまた更にもっと昔、セックスもフェラチオもオナニーも知らずに無邪気に女の子達と漫画描いて遊んだり「うる星やつら十周年記念イベント」観に親戚のオタ兄ちゃんに連れられて初めて日本武道館まで行ったりしてた、小学生の頃か?つまり、ドロケ的なオイカケッコなんぞに必死になって逃走しようとするあまり中学校の非常階段の角に頭をぶつけて派手に割り血を噴き散らし以後消えない上に毛も生えて来なくなった横一文字の傷を見事にこさえるより前の、穏やかなる童貞オボッチャマの頃か?最終的に二度もふられる事になる四年間も好きだった女にガンハマりするより前の、転校早々男子生徒に押し倒されたり軽くしゃぶられたり、自作の「下ネタだらけの替え唄ノート」を無神経な担任教師の手によって授業中に読み上げられたりした、その頃か?当時校内で唯一パソコンを扱えた友達が定期的に書いては読ませてくれる「クラスメイトが次々に殺されまくる推理小説」が唯一の愉しみだった、あの遠い遠い昔。そんな頃か?)、そこから再びやり直し、どうにか修正及び転換を図った所で、どんな方向を望んだ所で、同じ選択(それによる失敗)はもう絶対しないだなんて、言い切れるか?果たして俺は、同じ「過ち(自分の首を絞めるに等しい行いの事)」を意識的に避けてゆける様な、賢く優れた人間か?否である。同じ様な凡ミス、ざらである。避けてゆける訳無いのだ。何度も何度でも、お間抜けな選択を繰り返した末、恥ずかしい有り様になるのだ。 やり直せはしない。何度、何処からやったって、俺は今の俺になるだろう。どうせ、こうなるのだ。このまま今のまま、現在から、どんどん老いたらいいのだ。それでいいのだ。これでいいのだ。
しかし、俺が「当時」以来観ておらず、今こそ再度観たくてたまらないアニメ及び特撮(特に特撮)は、どれも未だにDVD化してくれない。もっとも、情報が俺の所まで入って来ていないだけで実際はとっくにDVDセットになってるのかも知れないが。 当時、レンタルビデオ屋ブームによってビデオ化したものが、ごくごくたまに大きなレンタル屋や古ぼけたレンタル屋のアニメ特撮コーナーに、残っている場合もある。 が、そんなケースはやっぱり稀である。流行の波により古いものは新しいものに押しよられ、倉庫行きかゴミ箱行きである(しかし、昨今のメカメカした造形の過剰サイバーライダーや、ギャル男みたいなチャラそうなガキがレッドやイエローを務めるイケメン戦隊や、皆して触覚みたいなのがついてるガコガコした非現実的過ぎる髪型の女がニャーニャー媚び売りまくるモエモエアニメが、そんなに面白いかね?自分が時代遅れなのだろうが、全くついていけん)。 だから「レンタル落ち中古ビデオセール」中の店には、見付け次第!躊躇無く!突入しなければならない。 散々突入しました。時間をかけて物色しました。それでも、無いものは無いのである。 こうやって羅列すると「日曜朝枠狂い」と馬鹿にされるだろうけど、例えば・・・・・・ ロボット8ちゃん、無いですか? バッテンロボ丸、無いですか? ペットントン、無いですか? どきんちょネムリン、無いですか? おもいっきり探偵団
覇悪怒組、無いですか? 無いだろ?出てないんですよ。もう一度観たくてたまらないんですが。 売ってない。店に並んでない。でも観たい。もう一度、ちゃんと観たい(ユウチューブ?ニコニコ動画?そんなもん知らん!俺はパソコン持ってないし持つつもりも無い。ケーブルテレビ?この俺やこの俺が日頃親しくする連中が、そんな恵まれた今風の環境にあると思うか?見くびるな!)。 例えば宇宙刑事モノやライダーシリーズなら、全部出てるんですよ。だけど戦隊モノとなると、ゴレンジャーからゴーグルV辺りまでの「古典中の古典」しか出てない(前述した昨今のギャル男レンジャーの類なら勿論ツタヤにも普通に並んでるが全然観たいと思わない)。何故か、何故だか、ある一時期(バイオマンからライブマンまで位)だけがスッポリ抜けているのである。その時期の幾つかの戦隊だけ、ストーリーに沿った鑑賞が出来ない現状である(劇場版のみオムニバスに収録されている。が、何故かライブマンはそれすらも無い)。 何故だ?シリーズ中、俺がその「悪の組織」側に特に惹かれている、バイオマン(総統ドクターマン率いる新帝国ギア。ストロング金剛も在籍。レギュラーで出てる幹部達のデザインやキャラクターが好き)やチェンジマン(組織の悪事のスケールがデカけりゃボスの体もデカい、大星団ゴズマ。戦闘員の気色悪さにグッとくる)やフラッシュマン(改造実験帝国メス。幹部が基地ん中でいつもシンセ弾いて酔いしれてる。確か豹柄肌のいい女が幹部に一人いた筈)やライブマン(安全地帯全盛期の玉置浩二みたいなナリの大教授ビアスが悪の首領。このビアスに憧れて組織入りしたインテリ大学生達が半人半獣となり、同じ大学の同級生だった嶋大輔らライブマンと戦う)は、未だに全話観る事が出来ないのだ。 アニメでは、タイムボカンシリーズ(短命に終わったイタダキマンまで全部)が好きである。これはどうやら全部発売されてるので、経済的に余裕がありさえすれば揃えて愉しむ事は可能だ。「今すぐ観ないと落ち着かない!」的な発作が起きたら、買うとしよう。安心して、発作を待とう。 あとは、パタリロ!だ。原作のあの独特の色調の魅力がアニメにもしっかり受け継がれており(当時ゴールデンの時間帯で子供にはちゃんとウケてたのか疑問だ)、声優陣も豪華で、原作と共に大好きだ(欲を言えば、間者猫や氷のミハイルが活躍する回をアニメで観てみたかった)。これもボックスセットで発売中なので、やはり同じ様に経済的な問題さえクリアすれば、その気になれば(メシを節約する勇気があれば)、全話いける(何話かは既にビデオで所持しているんですが)。 奇面組も・・・・出てるか。買っちゃおうかな。オープニングとエンディングの名曲の数々は日頃気持ち悪い位頻繁に聴いてるが、いい加減それだけじゃ足らなくなってきた。ついでにとんちんかんは・・・・出てるのか?全くアニメの様子が思い出せないのでチラっとでも本編観てみたくはある(うしろゆびやうしろ髪の曲同様、生稲の「麦わらでダンス」も名曲だ。聴いてると悪い事されたくなる。世の女子はカラオケで、秋元&後藤コンビ楽曲をもっと唄ってくれ!!)。 で、俺が今観たくて観たくて煮えているのは、ムテキング(君は黒ダコブラザーズを覚えているか?)やドテラマン、それからあさりちゃんやおぼっちゃまくんである。 今でも誰もがしっかり覚えているあさりちゃん(エンディング曲がせつな過ぎる!)とおぼっちゃまくん(俺はびんぼっちゃまが好きだった)はともかく、世にあまり認知されていないドテラマン(どうやら二十回で打ち切られたとの事。画風がパクりだと因縁つけられて著作権でモメたらしい。ついさっきその話聞いて驚いた)、幾ら待ってもDVD化は無さそうである。人気はあったと思うけどなあ。オモチャも売ってたし。駄目ですか?駄目でしたか?ドテラマン。 しかし!このドテラマン(ちなみにタツノコプロ制作で12chでやってました。ちなみに悪の親玉役はボヤッキーでお馴染みの八奈見さん)、俺の永遠の憧れである・・・ 「隣の家に住んでるヤンチャな元気娘が事あるごとに、屋根づたいにピョーンと飛んで僕んちの二階の勉強部屋にズカズカ入ってくる」 ・・・という設定が組み込まれており、作品自体のテンポもさる事ながら、何よりまずそれがツボなのである。八奈見さんと共に作品を盛り上げていた、主人公のハジメ役の故・つかせのりこさん(有名なのはNHK教育「できるかな」の初代ナレーションのお姉さん等)の事も俺は大好きなのだが、この、「部屋に窓から遊びに来る幼馴染み」への憧れ、「ある日突然!自信満々なテンションの小娘に飛び込んで来て欲しい!!」という願望、これはもう「恋」である。決して言い過ぎではない。俺の中に今も(おそらく死ぬまで)強く在る「恋こがれ」である。理想に近い状況である。今でもいつもそんな事ばかり考えているのである。俺の部屋に、ベランダから、勝手に入って来て欲しいのである。小学生の高学年から中学生位の小柄な少女(或いは大人でも小柄で痴女っ気があるなら、例えば矢口真里さんみたいな愉快で強い女性なら年上でも一向に構いません。欲を言えば、内斜視気味つまり「寄り目」気味で九州弁が喋れて八重歯を矯正してない人がいいです)に、隣んちに越して来てもらって、そしてウチに入り浸ってほしいのである。
アルバムが出て、新しいお客さんもそろそろここのコラム読みに来てる頃だと思うんですが、そんなタイミングでこんなくだらない文章載せて大丈夫ですか?と言うか、今回誰もついて来れなさそうですが、問題ありますかね?やっぱり。問題ありますよね?そりゃ。まぁでも構いませんよ。誤解されようが理解されようが、知ったこっちゃありませんよ。何度も言いますが夏が本当に嫌いなので、極力お外に出たくないので、家で毎日ビデオやらDVDやら見てるんですよ。それだけなんですよ。そんな状況で、一体何を話せってんですか! レコ発みたいなのも一切やりませんよ。やりませんでしたよ。タイミングが悪いんですよ。と言うか本当もう暑いんですよ。きついんですよ。洗ったそばから汗で汚れるんですよ。いい加減にして下さいよ。秋っていつ来るんですか。残暑っていつまでなんですか。いつになったら皮ジャン着れるんですか。暑いんですよ。クーラーの止め時が分からないんですよ。今月とか電気料金の請求が恐ろしいんですよ。実家の母親がそろそろこのコラムの存在を嗅ぎつけそうで、それも恐ろしいんですよ。
もう、もう、いいですか?この辺で。実際、随分と長く頑張りましたよね?「頑張りましたね」って褒めて下さいね。
今週のおかず五品: I
SEE YOU/YES 一人よがり(HIGH TENSION DANCE MIX)/斉藤和義 FIRE
POWER/SYLVIAN & FRIPP SHE'S IN PARTIES/BAUHAUS 真夏の夜の動物園/ザ・ダイナマイツ
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