第七十四回 要!(流行世間に)喧嘩を売る資格

話すか話すまいか、心優しい俺がためらったが、心狭き俺が「いや!我慢するな!訴えよ!」とせかすので、やはり話す(他に話す事があるじゃなし)。このモヤモヤをどうにかしたいのだ。俺はジワジワと腹を立てている。ほんの少しだが(だが確実に)、がっかりである。

要するに単純にモメ事が好きなだけで、仲の悪い人同士をわざと会わせてトラブルを煽ったり、自らも、「肉体を使って人をびびらせて暴れて疲れて倒れたい」という、わざとらしくマッチョ且つマゾでスポーティな「肉体のうずき」の為に、つまり「破壊者になりきって暴力誇示する猛々しい自分への陶酔」だけを狙って、ライブの度に「自分以外の全員」に向けて(舞台上でだけ役者の様に作る「イライラ面」で)喧嘩ふっかける・・・・・・そんなバンドならば、勿論、俺は嫌いです。
悪態つく相手なんか、つまり「敵」なんか、誰でもいいってのか?只「モメたい」ってか?トラブルが無い毎日が暇で退屈で嫌だから肉体発散の為だけにライブやるんだ、ってか?
そんな「大した事無い精神」の持ち主(間違い無く誰かさんの影響で路線変更・精神主張・理論武装してる様だがよ〜く観察して見れば誰の目にも明らか、只ひたすらに「肉体的」でありちっとも「精神的」ではない)のくせして、この俺に皮肉垂れやがるのか?なめるなよボウヤ(影響を受けた男は、与えた男に対して、も少しわきまえてもらおうか)。もう、がっかりだ。
当然だが、俺は今から話す様な人種の事を「ちゃんと」下に見ている。事実なんだからハッキリ言うが、「格が違い過ぎ」ている。俺と連中じゃ。そしてこの事実は、周りの人格者達にも透けて見えている。殆んどの人が、そっち側の「矛盾」に、気付き始めている。そっち側にはボロが、しっかり出てきてしまっている。我々には決して出ない、だだっ子のボロが。
(※俺は、自らが何度も語った「人様の魅力」を撤回しない。撤回はしないが、その「魅力」に「飽きた」というのが現状である。見ていて、もう、嫌になってしまったのだ)

我々中学生棺桶、と言うか「きむすめ葉蔵」である俺には、自分の思想(要するに「好き嫌い」の事だ)と活動に、「これが正しいんだ!気付け病人ども!恥じろ商人ども!」という強い自信が、そりゃありますよ。自信持って、しつこく続けてるんですよ。逆に言えば、自分の言動や表現に自信も持てない様な半端な奴らが(そのくせ堂々と)、いくら不機嫌面で威張ったって、いくら暴力誇示しながら大声で訴えたって、そこに説得力(つまり「強度」)なんか生まれる筈無いじゃないか。
俺は自分の「選択」に自信がある。だから「ある」と言う。だが世の多くの人達は「無い」ので、「ある」と言う堂々とした人間をやっかみ、罵る。「無い自分」に安心したいのだ。誰からもこう言われたいのだ。「みんな同じだよ。みんな弱いよ。みんな自信なんか無いよ。だから君もそのままの弱いままでいいんだよ」と。そしてバンドにしろタレントにしろ「公に堂々と声を放つ人」が、そうやって同情ワードで慰めてくれない場合(謙虚に弱々しさをアピールしない場合)、世の小児病大衆どもは「ナニよアイツ、感じ悪い。調子に乗ってんじゃないの」と一斉にバッシングを開始するのである(田原のトシちゃんも吉田のエーちゃんもそうやって追いやられた。押尾のマナちゃんは完全に虚言癖の阿呆なので全く別の話だが)。だが!本来、男は自信を持たねば(持てる生き方をせねば)ならないのである。例えば、本当は自信をチャッカリ持ってるくせにその自信を隠して人を欺く(真逆の発言をしたり)・・・事の方が、何倍も人としていやらしい事であり、卑劣だと知れ。
そりゃ「孤立する覚悟」も大切だ。しかし、覚悟だけ立派でも自信も持てない様じゃ、所詮は身の丈に合わぬ「必死の突っ張り」、所詮は隙(突っ込み所)だらけ、そこを打たれたらションボリ欝にでもなって終いだ。暴れん坊ぶって虚勢をいくら張った所で、軸が脆いんだから。
「絶対に間違ってない!これこそが正しいんだ」というギンギンの信念が、いつまで経っても固まりそうにないのなら、もう全てよした方がいいのだ。活動の目的が「創作表現」でも「精神公表」でもなく、単なる「ストレスの発散」ついでの「自虐自慢」ならば、じゃあアンタ威張んなよ。そんなの、大きく出られる様なもんじゃねえだろう。そんなボッチャンに噛みつかれる筋合いは、誰にだって無い。
何に怒ってんだい?それとも、それはエンタメとしての「怒ってるフリ」なのかい?つまりは只の「突っ張り俳優」?自分にはバンドもライブも憂さ晴らし以外の意義なんか何にも無いからその他は全て「どうでもいい」って?ならば、誰(お客さん)の目も声も「跳ね返り」も一切意識せず(その種の類は一切要らねえ!と無愛想に大口叩くのならば宣伝も予定発表もホムペもブログも全て即刻廃止すべきであり、そうすりゃ心優しい身内の人間以外観客なんか誰一人として来なくなるんだから、そうしないと理屈も筋も全く通らない上に、結局は人に「痛ましいサマ」を見てほしくて観客をめいっぱい意識して暴れている「自虐ナルシスト」・・・・・・の疑いをかけられても、そりゃしょうがないわいな)、山にこもって獣や猟師と好き好んでモメたり草を刈ったり木でもなぎ倒してりゃいいんだ。モッシュ&ダイブしたいが為に曲も詞も後回しで「爆音で暴れたいから行く」エセパンクな糞フェス客猿と、まるで一緒の「精神」じゃねえか。
有り余る体力と暇は、例えば軍隊にでも入ってだな、その拙い「核」まで鍛練すべく、「ちゃんと」使えっての。無駄に使うな。無駄に威張るな。その「喧嘩腰の見せびらかし」は、まるで無駄だ。何のプラス効果も無い。未熟児がヒスってオナってるだけ、そう見えるよ。殆んどの正常な人の目には。暴力がハードコアか?無差別に態度悪いのがパンクか?客に喧嘩売りゃ反体制か?「理屈じゃねえ。何も解んねえ。けど、只好きにやるだけ」が純粋無垢で天然の「無頼」か?ワルか?ふざけるな。寝言は寝てから言え。白痴どもが。

その「環境」は、概ね「お前のせい」と知れ。
現状に憤り、人の前で「これ見よがしに」苛々してみせ、悪態ついて無差別に暴れて憂さを晴らす様な、「自分に自信が無いくせに全て八つ当たり」な連中には、そうでない人間・そうでない先輩(俺は自分が周りに「与えてしまった影響」もちゃんと自覚しています)が、キッパリシッカリ教えてやらないといかんのだ。教えてやるよ。あえて(完全に)上から、言わせてもらうぞ。
嘆くな。全て、お前が作ったんだ。全て、自業自得だ。突っ張ったって駄目だ。憤る前に、八つ当たりして開き直る前に、自分の「徹底していなさ」(ツメの甘さ)こそを責めろ。俺に対抗するなんざ十年早いよ。小児病大衆に喧嘩売る資格すら無いよ。随所を指摘され敬遠されても、そりゃ仕方無いよ。
自省せよ。今ですら誰に持ち上げてもらってるんだか、持ち上げた奴の顔が見てみたいが(ここは笑う所。再度言うが俺は撤回しない。只、飽きたのだ)、思い上がって我々と(バンドとして)肩を並べようなどと、金輪際もう一瞬たりとも思わないでもらおう。
以前も話したと思うが、(今現在の)我がバンドの支持者の方々・ライブのお客さん(特にリピーターの方)を、我々は信頼している。見下したり、なめてかかってなどいない。ゆえに、わざとらしく突っ張って喧嘩を売るつもりも無い。その必要が何処にも無い。糞チャラいガキ・薄らボケたメス猿(目を開けて何見てんだかビジュ傾倒)は、中学生棺桶の周りには寄って来ないのである。当然だ。そういう間抜け人種が次々フラフラ近付いて来る様なバンド・・・に内在する「甘さ」「隙」が、我々には皆無だからである。うらやましいか?うらやましいなら今まで以上にどんどん見習うがいいさ。うらやましくないなら反面教師にしなさい。そうすりゃウッスラパーと毎晩パーティ、ウッスラパーと毎晩セックスである。
明確な「敵」を意識した我々の振る舞いには、その「敵以外」に対する感謝と、その「敵以外」に愉しんでもらう為のユーモアが含まれている。このコラムだってそうだ。「笑い」だけは捨てたくない。窮屈な空気には耐えられない(この点が世にはびこる気取りくさった「男前競争!退屈マッチョパンク」との大きな違いである)。
全て自分のせい。自分のおかげ。環境を眺め、自分を責め、環境を眺め、自分を讃えよ。
自分がしてきた「吐露」「訴え」「幾重もの踏み絵置き」の成果が、この現実だ。ライブに「勘違いゴミ人間」が来ない・・・という現実である。退屈を憎み、気取りを憎み、矛盾を憎み、ポーズというカモフラージュを憎み、マッチョという「偽のパンク」を憎み、そういう自分の苛立ちを(その表現を)絶対に正しいと思って雄叫びこいているから、だからこそ入手出来た「誇らしい現実」だ。そして、絶対に正しいと思って今後も雄叫び続けるつもりである。俺は自信があるのだ。自身の「中身」には、あるのだ。提示する「声」には、あるのだ。その「一貫した好き嫌い」には、あるのだ。
何度でも言ってやろうじゃないか。我々は劣等感を抱えてなどいないのだ。劣等感だらけのバンドなんて、どんどん駄目になるだけだ。殺されるだけだ。世間様に殺されるか、お薬に殺されるか、どっちかだ。

俺のこの主張と決断に、「そりゃそうだよな。棺桶だもん」と周りは納得するだろう。
決めた。我々中学生棺桶は、もうあのバンドと一緒にはやりたくない。ので、決めた。もう一緒にやらない。見限った。我々はあんなに駄目じゃない。「駄目な開き直り」を見てると、苛苛苛苛苛苛してくる。俺は苛々する為にライブやる訳じゃない。「苛々してる自分を見せる為」などというナルな理由でもない。苛々する日は(するに決まってる日は)、極力省き、減らしたい。俺はマゾじゃねえんだよ、マゾじゃ。退屈も不快も、大嫌いだ。
自分自身の機嫌を取る為に、俺はもう今後、あれを見ない。対バンも、頑に拒否する。一応断っておくが、これは葉蔵個人の意向や独断ではなく、棺桶メンバー全員の「好き嫌い」の主張である。

今週のおかず七品:
大人になった/ハニカム
あんた誰/ハニカム
SACRIFICE/BLACK WIDOW
乳呑み子/マリア観音(←「MARIA-KANNON」収録テイク)
同族改方/重婚
悲劇の出来レース/重婚(←早く音源を!作って撒いて葉蔵以外の「昭和リフ歌謡ファン」にも知らしめてやって下さい。その作曲センスとハイレベルなユーモアと余裕ある中年の色気を!)
DON'T WANNA HOLD YOUR HAND/THEE HEADCOATEES

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